白衣選びの視点 -デザイン

3.介護衣

ドクターやナースの服装については長い伝統のあるメディカルウェアが定着していますが、介護施設に勤めるスタッフの服装に関しては、
動きやすければ何でもいいようなところがあり、施設によっては私服のままであったり、運動するときに着るジャージであったりすることもあります。
 
介護向きウェアの登場
少子高齢化の進行や介護保険制度の展開などを背景に、介護事業は急速に拡大しています。
その中で、介護事業にたずさわるケアワーカーその他のスタッフのために、働きやすさを支援する利便性を持たせたウェアがあらわれています。
メディカルウェアに近いデザインのものから、ポロシャツやTシャツ、ケアワークシャツ、ケアワークパンツといった、
介護現場の実情を考慮して作られたものがあります。
 
介護服の利点
介護服を導入すると、スタッフを認識しやすくなります。
スタッフが普段着や統一されていないジャージを着ていると、ぱっと見ではスタッフなのか、それとも利用者の家族なのか、わかりにくいことになります。
さらには、万が一、外部から不審者が侵入していたとしても、すぐにはわからないなどということにもなりかねません。
介護服を導入すれば、スタッフが一目で確認できます。
また、介護の仕事では衣服が汚れやすく、1日に何回も洗濯することもあります。
洗濯の回数が多いと衣類の傷みも早くなり、買い替えの頻度も高まるなどスタッフに負担がかかります。
私服で出勤しそのまま業務に入り、終業後帰宅という場合、気づかないうちに施設内に菌を持ち込んでしまう、
あるいは反対に、持ち出してしまう危険性もあります。
介護服を導入することで私服を汚さずに済み、被服費を抑えることができ、さらに衛生管理、感染対策も徹底しやすくなります。
 
介護衣のデザイン
介護衣のデザインに関しては、一般の人が運動するときや作業するときに着るものと同じものでも問題ありません。
ポロシャツ、Tシャツ、ジャージであっていいわけです。
ただ、介護用に特化した製品も一部にはあり、例えば、かがみ込んで利用者を抱え上げたり、車イスを段差に引き揚げたりといった力の要る動作を考慮して、
パンツの膝まわりやトップスの肩まわりにストレッチ性を持たせるなどの工夫が凝らされています。
それから、色彩の心理学的効果を考えて、利用者が明るい気持ちになり、元気になるように、明るい色、軽さを感じさせる色を選ぶようにするといいでしょう。
食事用エプロンなど、「介護される側」が用いるウェアも、同じ理由でポップで明るい色・柄・デザインのものを選びましょう。